第14号

裸の王様

このお話は、皆さん一度は聞いた事があると思います。

服が大好きな王様(消費者)の元に二人組の詐欺師の
布織職人がやって来ました。

彼らは「頭の悪い人」や「自分に不釣合いの仕事」をしている者には

見えないと言う「不思議な布地を織る事が出来る」と王様に言います。

王様は大喜びで注文

仕事場に出来栄えを見に行った時・・目の前にあはずの布地が???

王様の目には・・・見えませんでした・・?

王様はうろたえるのですが家来たちの手前本当の事は言えず、見えもしない布地を褒めるしかありませんでした・・
家来は家来で「自分には見えない」とは言い出せず・・

同じように衣装を褒めます・・

王様は見えもしない衣装を身にまとい・・

パレードに臨みます・・  見物人たちも・・

「馬鹿と思われてはいけない」と同じように衣装を誉めますが・・

その中の子供が・・「王様は裸だよ!」と叫んだのです。

ついに皆は・・
「王様は裸だ!!」と 叫びだします・・・

こんな話だったと思います。
今の日本の食品業界や農業はこの物語に大変似ています。

「食品添加物」「人工甘味料」「化学肥料」「農薬」
野菜はこの肥料をまけば大きくて美味しい野菜がとれますよ!!

しかし・・消費者も食品会社も・・農家も・・本当は「害がある」

ことを薄々知ってはいる・・感じている・・はずなのに ・・

そして・・「環境にも良くない事も・・」

薄々知っている・・感じている・・ はずなのに・・

当然・・子供たちにも良くなさそうと言う事・・
「でも、今まで作ってきたし」
「でも、今まで食べてきたし」
ある時一人の少年が・・・

「これは人間が人間らしく生きる為の食べ物、野菜ではありませんよ」

「こういう食品や野菜を買って、化学薬品を食品に入れる

企業や農家を買い支えるとしまいには虫も微生物も鳥も

いなくなってしまいよ・・」

「そして、最後の最後には私たち人間でさえもいなくなりますよと」

人間の体は、「食べ物」からでき!「食べ物」は
「動物・植物・魚貝類・海藻・・」など生あるものからなります・・
では、
その「動物・植物・魚貝類・海藻・・」は、一体、「何」から

「できているのか・・」
その答えは,『 』です。
私たちは・・「」を食べて生きているのです・・

私たちは「」の・・「化け物」なのです・・

動物は・・「穀物」を食べ「穀物」は・・「土」から できている・・

だから・・動物は・・「」からできている・・

植物は・・当然土から養分を得て成長している・・
魚貝類はと言いますと・・

大魚は・・中魚を食べ・・

中魚は・・小魚を食べ・・

小魚は・・プランクトンなどを食べて生きている・・

プランクトンは・・山や川から流れる、土の栄養をもとに

生きている・・ということは・・魚介類も・・海藻も・・
もともとは・・「」からできているのです・・

今、この「」が危ない!!


日本人のうつ患者の増加
心の病)や・・

男性の2人に・・一人が・・女性の3人に・・一人が・・

「ガン(身体の病)」という事実・・

1998年・帝国大学医学部の報告で

健康体の体育系学生の精子を測定したところ・・

不妊レベル」を越えたの は、34人中たったの1人だった・・
なんと・・33人が・・不妊レベルだった・・
前号でも記しましたが20代男性で「正常精子を持つのは、

60人中たった2名」と驚愕の事実を明らかにしています・・・

このことは、NHKでも取り上げられ放映され、話題になりました。

このような現象の大元は土壌がおかしくなっているから・・・

この狭い国土に世界で一番、農薬や化学肥料が使われてきています。
日本国内で使用されている 食品添加物は、
既存添加物(天然)が365種類
指定添加物(合成)が438種類の計803種類
この数は世界一
また、奇形児出産率までも日本は、ベトナムを抜いて 世界第一位!!

第二次世界大戦後、「食の欧米化」によって本来、どこの国よりも

丈夫で、しなやかで健康な肉体と強い精神を持っていた私達日本人は,自国の素晴らしい食文化をすっかり忘れて今や、

病院やクスリ漬けの ≪不健康な民族≫となってしまいました。

しかも日本の食糧自給率は、世界でかなり低い水準で
たとえば、穀物自給率の
場合:オーストラリア279%
フランス・・・191%
アメリカ・・・133%
ドイツ・・・・126%
イギリス・・・112%
インド・・・・107%
中国・・・・・94%
北朝鮮・・・・53%

なんと日本は、27%です。 
 エネルギーに至っては、何とたったの4%・・・

「無知は・・罪」
今の日本は、農薬や化学肥料を大量に使っている
ためにこのままでいると「土」は死にます。

正しく言うと「土」の中の微生物が死にます。
「土」が死んでしまうと「生」あるもの全てが生きて行けません。

結局、私たちが生きて行けなくなってしまいます。
私たち、人間は万物の霊長であり・・

すべての生きとし生ける物への責任があります・・
野生の動物たちは、強い自分の「種」を残すために戦い生きています。
我々の御先祖様たちもそうだったと思います。

60兆個の細胞が全て、たった1個の受精卵から発生し、

私たちは存在している・・・

そして、この神秘的存在の人間と言う「」をいかに後世に健全な状態でつなげていくために私たちにできる事を・・と考えると・・・

あたりまえのように農薬や化学肥料を使い育てた野菜を買わない、

化学薬品・添加物を用いた食品を手にしないことを心がけ無ければいけないと思います。
しかし、今の日本では大変難しい事かもしれません・・
この事に気づき安心安全な野菜や果物そして、お米などを提供しているグループも多数出てきています。
そのようなグループの活動には、体力と忍耐とお金がかかります。
できれば、そのような活動を しているグループの品物を買い支えられたらと思っています。